ライフスタイルとしてのキャメル
 
1950年代、それはテレビという未曾有のマスメディアが「アメリカン・ライフスタイル」を一気に広めた時代。
10年足らずのうちに60%の世帯にテレビが普及し、大量生産と大量消費の時代がやって来ました。メディアの王様であるテレビは、アメリカが破竹の発展を遂げ、豊かさを手にした時代に登場したのです。繁栄を享受する中産階級が消費財需要に拍車をかけ、経済成長を牽引していきました。
広告会社の数も増え、広告業界はより洗練され、専門的な分野に成長していきます。キャメルがはじめてテレビ番組のスポンサーとなったのは、ニュース番組「キャメル・キャラバン」でした。その当時のコマーシャルは角界の人物が登場するショートストーリーで構成され、フランス料理のシェフ、あるいはヴァーン・モンローといったシンガーらがキャメルの品質を伝えました。
当時、番組は生で収録され、番組の内容がスポンサーのイメージに直結していました。
当初テレビコマーシャルはまだ大手の広告会社の領分で、アメリカの広告全体の約55%を占めるに過ぎませんでした。しかし、ラジオ広告の重要度はこの頃から減っていき、主に地方向けの広告媒体となっていっくのです。
 
1949年にキャメルがスポンサーをつとめた番組「キャメル・ニュース・キャラバン」。 「ヴァン・モンロー」
テレビ番組は生で収録され、番組の中身がスポンサーのイメージに直結した。
 
 
1950年代の広告の多くは家族にスポットを当てています。夫は仕事に、子供たちは学校に出かけて、若い妻は家事の合間にタバコを楽しむ・・・そんな風景が用いられました。登場人物の周りにあるもの、たとえば教会やスーパー、学校、公園は整然と描かれ、快適な暮らしを表現しました。広告は素晴らしい世界をとらえて、テレビで紹介したのです。
こうしたファミリー・イメージと並んで、キャメルの品質と味わいを表現するキャッチフレーズとともにイブニングドレスや水着姿の女性が登場する広告もありました。依然としてタバコ消費者の大部分を占める男性の前に、両極端な2つのタイプの女性像が現れたのです。一方は、かれらの妻を思わせ、安心感を与える女性、もう一方には、映画女優のような魅惑的な女性。キャメルとその世界はひとつの神話となり、そして1954年、ウインストンが登場します。
 
家族の価値が大切にされた50年代。
父の日の広告。厚紙にリトグラフ、1955年頃。
 
女性だって欲しいものは知っている。
キャメルは万人を満足させる。
両極端の女性像が広告を飾る:妻のような女性、女優のような女性。
「子供たちは学校、夫は仕事、わたしはキャメルよ」
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